先週から2ndアルバムのレコーディングが始まりました。
今回はミニマルミュージックやバンド編成のアレンジなど、前作には無かった要素が盛り沢山です。アコースティックではあるけど賑やかで彩り豊かなアルバムになりそう。
スタジオのエンジニアさんやレコーディングに参加してくださるミュージシャンのおかげです。
さて、明日がレコーディングの2日目で、ソロやデュオ編成の曲のレコーディングが終わる予定です。
そして明日はゲスト第一弾のギタリスト、掛田さん登場です。彼とは一緒にフィンランドやタイでも演奏してきました。あ、少し話が逸れますが、アルバムタイトルは「Walk on by」にしようと思っています。これからも歩き続けたいけれど、「Matka」リリースから3年が経ち、これまでの自分の歩みを支えてくれたミュージシャンに参加してもらえたらと思っています。
そんなわけで、掛ちゃんにもお願いしました。
最近よく考えることがあって、オッサンになったからだろうけど、生きている間に何かを残したいと思うようになりました。生きた証というか。残す価値のある、誰かの役に立つような、支えになるようなものを。
少し前に、親友のお父さんが亡くなられました。亡くなられる2週間ほど前に電話でお話しましたが、僕がお見舞いにお渡しした本のお礼ということでした。おじさんは余命宣告もされてましたが、亡くなられる少し前も、まだあと何年か生きたい、とおっしゃられていたそうです。
僕は、自分がこの世からいなくなってしまう時に何を想うだろうか、と考えました。
そして、何か残す価値のある作品を、または価値がなかったとしても、小さい小さい石ころみたいなものでも、確かに自分が存在したんだという証を刻むことが出来たら、少しだけ心が軽くなる気がしました。
明日のレコーディングでは、親友のお父さんと僕の父親に捧げる曲を作りました。
ソロギターで録音します。彼らを思い、しっかり音に刻みます。
そうして出来上がったCDを持って、彼らの想いとともに新たな旅へと出るのです。