2016年7月26日火曜日

夢のあとさき



先週の投稿はジャケ写のロケの事を書いていましたが、
本当に色んな方のお世話になったんです。

アルバムに参加してくれているカケちゃん、ユキナさんも駆けつけてくれて
楽しい時間になりました。


ロケ前日の夜に能登へ向けて出発


ユキナさんが僕のミニで一緒に行こうと命知らずなことをサラッと言ってくれたので


道中は退屈することなくワイワイと。


幸い、夜になれば暑さも大分マシになり扇風機も活躍して、
深夜になったけど我が愛するクルーズへ無事到着。


カケちゃんは翌日には先に帰らないといけないので別の車で。


到着後は深夜の雨降りにもかかわらず、マスターの「新しいログみたいでしょ?」攻撃を全身に浴びたカケちゃんとユキナさん。

僕は面倒くさいと断ってペンションで待機。

しばらくして3人が戻ってからは、恒例の朝まで生ギター


カケちゃんのギターレッスンも始まり、おいおい明日から撮影なんですけど…
と思いながらも、まぁそれは想定内の流れであり、さり気なくカケちゃんに任せて気付かれないようにフェードアウト


翌朝、聞けば5時半まで文字通りの朝まで生ギターだったらしく、カケちゃんはすでに瀕死

それでも金沢までの往復や各ロケ地までよくぞ運転してくれました。


カケちゃんの車は大きいのです


のミニは小さいし、エアコンもない


でもミニはイギリス人が4人乗れるんだぞ



さて



2日間の撮影を無事に終え、ユキナさんと帰路についたわけだが

尼御前の手前でミニに異変が。



ガッコンガッコン!


ガッコンガッコン!


ガガガガー!


ユキナ氏「な、なんかおかしいな…」

「と、止まろか…」


確かに、今までなかった症状で、ガタガタ振動がすごくて

水温系の針が見たことないところまで一気に上昇。


オーバーヒートする…!





…直前でなんとか広い路肩に停車。


エンジンを見てみたら、プラグが真っ白になって溶けたみたいに変形しているではないか

早速、予備の新品のプラグに交換してその他もチェック。特に問題なさそうなので少し冷やして様子をみることに。

原因がわからないのが1番怖いのだけれど



ユキナ氏「ゆっくりでええで」

うん、わかってる…

ユキナ氏「なあ、ゆっくり帰ろうな」

うん、わかってる…


というやり取りを2万回くらい繰り返しながら、まあなんとか無事に帰ってこれましたとさ


最後に

ロケ地の相談も含めて本当にお世話になったクルーズファミリーの皆さん

お世話になったのかお世話したのかわからないマスター

記者のダニエルも

本当にありがとうございました

Photo by ハービー・山口




カケちゃん前日帰って写ってないから




「パンと古舘さん」 Photo by ケロの宮




























2016年7月19日火曜日

夢のまた夢



先週はアルバムのジャケット撮影に行ってきました。

最初は予算もないし、自分で全部やってしまおうと思ってました

絵を描いたり、写真を撮ったり。

ヘタクソでも自分で全部完結してたらそれなりの世界というか統一感がでるかなと。


手作り感。


いったんはそう決めたものの、どうしても撮影をお願いしたい写真家さんがいました

数ヶ月前、ふらっと立ち寄った京都の蔦屋で見つけた写真集

植田正治さんの写真集とどちらにするか迷ってこちらのフォトエッセイを購入しました





なんてあったかい写真なんだろう


だけど僕は恥ずかしながら名前すら知らなかった


ハービー・山口さん


写真というのはその瞬間を切り取ったものだと思っていたけれど、時間の流れや被写体の周りに
流れる空気まで、水をそうっとすくい上げるようにやさしく納められていました


写真を観れば観るほど、エッセイを読み進めていくたびにどんどん引き込まれていき

もっともっといろんな事を知りたくなりました


それで調べてみると、なんと数え切れないほどのアーティストやミュージシャンを撮られている

そして何よりビックリしたのが、僕の大好きなバンド、THE BOOMのファーストアルバムのジャケットもハービーさんの写真でした。

僕の中学、高校時代に聴きまくってコピーしまくったアルバム

そしてアルバムを発表する毎に進化していく音楽性にいつもワクワクしていました

フォーク、スカ、ロック、レゲエ、沖縄、ジャズ、ブラジル

当時、僕の周りには音楽を教えてくれるような人は皆無だったので、THE BOOMは僕にとって音楽の教科書。

ファーストアルバムの印象的なジャケットは今でも鮮明に憶えていました


それで


悩んだ挙句、ダメもとでジャケット撮影をお願いしてみたんです

福山雅治・桑田佳祐・BOOWY・松任谷由実・山崎まさよし・DREAMS COME TRUE・尾崎豊(敬称略)から海外のアーティストまで、数え切れないアーティストを撮ってこられた方に。


そうしたらなんと撮影を快諾いただけたのです…!!


そして撮影当日まで何度もメールや電話のやり取りをして下さり、良いものにしましょう!
と、ニューアルバムの音源も聴き込んでいただき、とても熱心に向き合ってくださいました


そしてロケ当日

ロケ地は、最も僕らしくリラックスして撮影に挑める場所として能登と決めていました



ロケは2日間に渡り、「アー写につかってね」とジャケットイメージ以外の写真も無数に撮っていただきました


当分、写真には困りません(笑)


事前に、ある程度のロケ候補地を決めておきましたが

車で移動中にハービーさんの「あ、ここいいかも」という声に車を停め、急遽ロケをはじめたりしてとても刺激的でした


僕のミニも大活躍





危険な撮影…

無事撮影も終了し、金沢駅までお見送り


ハービーさん、本当にありがとうございました!




2016年7月12日火曜日

いねむりジェーン


日曜の夜

ユキナさん宅で一週間後のライブに向けて練習

晩ご飯に山盛りのそうめんいただきました



山盛り


美味しかったっす


そうそう

新曲いい感じなんですよ

今までの岡中荘にはなかったフレーバーなので是非聴きに来て下さい


ユキナさんの歌詞がアツイです

とにかく

ユキナさんの歌詞がヤバイです


どんどん煽っておきます


ハッハッハッ


すると


いらんことすな、と

頭蓋骨が陥没しない程度にシバかれます


きっと


ハッハッハッ



さて


練習や打ち合わせも終わり、僕が最近気になっている話題に。


サザンの名曲が散りばめられた名作「稲村ジェーン」

無性に観たくなってネットを徘徊するも見当たらず、Netflixにもない。

huluとかGyaoならあるのかな?

そんな話をユキナさんにしていたら

レンタルしに行こう

ということになり

車を走らせたわけです

がしかし

4軒回ってどこにもない…

店員さんに聞いてみると


「これですか?」


と手渡されたのは









若い店員さんは知らないんですね


そりゃそうか…


疲れ果ててまたユキナさん宅に戻ってから、あらためてネットで調べてみたら
滋賀県のTUTAYAどこにも置いてない…

ならば買ってやるー、と調べてみたら




2万円


プレミアついてる


中古のVHSが2万円近くしてるのです…

DVDじゃなくてビデオですよ?


誰か持ってたら貸して下さい



そうそう

先日

オイル交換にミニ屋さんへ行ったら、ジャンクコーナーに中古の扇風機が置いてあり

わ!扇風機!これいいですね!

馴染みの店員さんに声をかけると

「いいでしょう!つけてみましょう!」

と早速ミニに取り付けてもらう(ハサむだけ)


こ、これは…


とてもいい…!!

風量も強弱切り替えられる

なにより昭和な香りがプンプンする…!


値段をみると黄色い付箋にボールペンで¥3,000と書いてある


オイル交換をして財布をみると残り¥1,000しかない


おろ


これでいいよね?


と、千円札をピラピラさせると


「そ、それは…」


と言われたので

だってお財布空っぽ!

今度はお財布パカパカしながら

ね!空っぽ!空っぽ!



「ど、どうぞ…」


と相成りまして


僕の灼熱のミニに扇風機がやってまいりました




岡中荘ライブ情報

真夏のRAGでコンチキチン〜♪
祇園祭スペシャルLIVE!
7/17(日)開場17:30 開演18:00 
前売り¥2,000 当日¥2,500  別途1ドリンク1フードの注文が必要です
会場 ライブスポットラグ
京都市中京区木屋町通三条上ル 京都エンパイヤビル 5F


















2016年7月5日火曜日

扇風機


スポーツジムに通い始めて1年

聞いた話ではジムは2種類あって、プール付きのジムは会費が高いらしい

僕の通っているジムにはプールが無い

しかし大浴場にサウナ付きで、風呂好きの僕にはトレーニングもできて一石二鳥である

お陰で近所のスーパー銭湯に行く機会が著しく減った(昨日行ったけど)

各種トレーニングマシンと前面がガラスで外が眺められる開放的なエリアにはテレビ付きのランニングマシンがズラリと並べられている

そしてヨガやダンス、ボクササイズから腹筋強化に特化したスタジオプログラム。


そもそもジムに行き始めたキッカケは

痩せたいから。



痩せたいのーーーーーっ!


と昨年の春に思い立って入会した。

しかしいざ始めてみると、体重は少しずつしか変わらなかったけれど、トレーニングすることで体力がついていった

大阪までの満員電車でも立ちっぱなしで全く問題ない

階段も余裕

つまり疲れにくくなったのだ

そうなってくると集中力も上がってくる

冴えわたる

体調は、きっと心にも影響する

身をもって実感しています

そうやって背筋が伸びてくると気持ちも軽くなる

調子に乗って最近はプロテインも飲んでいる

ジムに来ている人たちが特別なシェイカーに入れて飲んでいるのがカッコよかったのだ

何でもカタチから入る

早速スポーツ用品店でシェイカーとプロテインを買ってきた

プロテインといっても大豆プロテインで体を引き締めたりダイエットに効果的なのだ

そうやって1年ちょこちょこと通っているが


わりと常連さんの顔とか覚えてきて、ああ、この人今日も来ているな

とか

昼にしか来ないおじさん

いつも変なTシャツを着ている兄ちゃん

トレーナーとして別の会員のトレーニングに付き合うような人

僕と全く同じトレーニングウエアの人

ひたすらランニングマシンで走り続ける人

ひたすら話しているおばちゃんグループ

若い女性会員を口説くスタッフ


みんな仲良し

ロッカールームでも

「お、早いねえ、今日はもう終わり?」

「お先に!」

「最近見なかったけどどうしてたの?」

「盆休みはどっか行くの?」

というような会話が溢れているわけだが

僕は1年通って





友だちがいない

ひとりもいない




寂しい



ある日

僕より遅く入会した人が常連さんグループに見事にとけ込んでいて

まあまあ切なくなった


ジムは鍛えるところなのです


無言で励めよ


和気あいあいとしやがって




寂しい


しかし、いつの日か


「今日もお一人ですね」
「よく来られてますね」



国民的美少女が話しかけてくれるはず


ジムを見渡すと、いつもひとりの僕みたいなやさぐれマンがチラホラいる

きっと全員

国民的美少女を待っている


しかしながら、ジムでもいろんな人がいて面白い

当たり前だけど、ジムに行かないと遭遇することがなかった人たち

小さい鏡であっても通り過ぎる時にチラッとさりげなく自分の体を目視する人たち

僕が家で猫背になってギターを弾いていた夜も

ライブで演奏した夜も

ツアーに出ていた間も

カフェで本を読んでた時も

毎日ジムには大勢が集まって、トレーニングしていた



入ってみないとわからない世界があります

なんというか

ある日隠し扉を見つけて入ってみたら

そこは見たこともない街で

全く知らない人たちが僕の目の前を行き来し路地裏に消えていくような。


ロッカールームには縦長のロッカーが上下に2段、ロッカールームの奥までびっしりで

リストバンドになる鍵がついている

遅い時間で空いていれば、ほとんどのロッカーには鍵がついているのだが

そんな時でもわざわざ隣のロッカーを使ってくる人がいる

それならまだいいとして

今日トレーニングを終えてロッカールームに戻ってくると

わざわざ下の段のロッカーを使われていた

僕がトレーニングに来た後からきた人だろう


なぜ

なぜ、いっぱい空いてるのにそんなややこしいところを

と思ってウエアを脱いでいたら

ほらー

鉢合わせしてるやんー

ややこしいことなってるやんー

あ、すいません、あ、すいません、

てなるやんー

さて

風呂上がりの脱衣所にはシャンプーやタオルといったお風呂セットを置く棚が、小学校の下駄箱風に沢山あってそこでひとしきり乾かすのだが

扇風機がある


一台


サウナからの湯船にも長めに入っているので

この扇風機は最高に涼しい

扇風機の前のエリアは、無言で取り合いになる

エリアといっても、扇風機の前の、ほぼひとり分の直線

その線上に3人くらい列になる事がある

僕もその列に入った事があるが


なま温かい風がくる


それがわかっているので僕は扇風機の近くの棚にお風呂セットを置いて、上がってきたら自然に扇風機の前に立ち、乾かしながら、あー涼しい、あー涼しい、となる段取りをしているのだ

がしかし、扇風機の首をガリガリと動かして自分の方へ向ける人がいる…!


ひどい


せめて首回して…



まあ、ジムではそんなレベルの低い闘いを続けているわけですが


いつか

「え?!ジム行ってるんですか?(それで?!)」

と言われないようにしたい

僕のお腹


そして

いつでもおいでよ


国民的美少女