2018年12月30日日曜日

とげの木。



年末ということで


我らが庶民の味方、ハズイへ買い出し。








みんな手に取ってゴソゴソと品定めするもんだから葉っぱが取れて


「葉つきみかんだったみかん」




その中から葉っぱ取れてないのをほじくり返して探すから

余計に葉っぱが、、、



さて


今日が2018年最後のレッスンでした。


今年も無事にお仕事を終えられたことに感謝しつつ


恒例の譜面整理にかかります


というか


今もこれを書きながら、かかってます(進行形)




足の踏み場もない、、、


この状況を説明しますと、僕は自宅以外でのレッスンが多いもので

各教室やウクレレ、ギター、などに分けてクリアファイルに分類して

持ち歩いています。大きなファイル何個も持って移動できないしね。


その日必要なクリアファイルだけを持っていくのだけど、ちょっと油断すると

あちこちのファイルに同じ曲の譜面が混在するのです


多めにコピーしたりするしね。


例えばこの時期は、どのファイルにも「ジングルベル」が入っていたり。


さっきのとっ散らかっている状況は、すべてのファイルから譜面を取り出して

同じ譜面をまとめる作業をしてるところ。


カルタのように、あ、この曲はあそこにあったな

とか

あー、これどっかで見たぞーと、床一面に並んだ楽譜から探してみたりする


そして

最初は譜面をなるべく踏まないようにするんだけど


最終的には


音符柄の白い絨毯でしょ

という感じで


のっしのっし踏んでいきます。


でもね


最初に楽譜を踏んだ時は


ゾッ


て鳥肌立ちますよ


そして


なぜか「踏み絵」のことを思い出したりします


もちろん

僕の足の「香り」付き譜面をゲットされる生徒さんもおられるでしょう


オッホッホ


アロマですよ、アロマ。


それでね

さっきの踏み譜面をまとめるとこうなります






ここまでで第一弾が終了


そしてこれからが第二弾の収納作業です(イマココ)





古い譜面はこのどこかに帰る場所があるし、新しく追加されたものはタグつけして

Evernoteというアプリで管理しています。


まあ

多分、年内には終わりませんね、、、


ちょっと思いついたんだけど、すべての譜面にバーコードつけられたら

それを読み込んだら帰るべき場所が瞬時に分かったりするのではないか。


ピッ


ジングルベル F-134


みたいにできれば、おっFファイルの134ページ目ね


となる。




さあ


いよいよ今年もあと1日


僕のまとめとしては、ほぼ動いてないと感じていた2018年。


だけれど


今年も例年通り春と秋の発表会を開催させていただき

皆さんのおかげで無事に終えることができました。


ちょこっとだけど曲も作った


ちょこっとだけど動画も作った


ちょこっとだけどライブもした


ライヴのチラシや発表会のプログラム、CDのジャケット等々

自分でデザインして新しいことにもチャレンジした


そんな中

自分の中で変わっていくものと変わらないもの

改めて自分自身の確認がとれた


その歩みはとても遅かったと思うけれど

確実に一歩ずつ踏みしめて前に進んだと

今は振り返ってそう感じています。



いやいや、よくやったじゃないか


自画自賛でいいじゃないか


明日へ繋げることが何より大事なんだから。



無駄な事なんて何もないんだ


そうそう


先日のクリスマスライブには懐かしい顔もチラホラ。


とても嬉しかった


中学生からレッスンに来てくれていた彼女は

お母さんと二人で来てくれた。


会わないうちになんと大学生だという、、、


高校を卒業して就職する弟の方は父ちゃん似で優しいヤツ


優しすぎてちょっと心配もするけれど


そんな話を聞いていたら


ふと


自分の子供たちも同じ年代である事を思い出す。


そうか


上の子は、彼女くらいなのか

そんな事を考えながらマジマジと見てしまった。


「先生、Twitterで見つけたしフォローしたからな」


え?そうなの?


これかな?と発見した彼女のアカウント。


プロフィールにいきなり


「彼氏できました」って書いてあった


マジか、、、


そらできるわな。


でも、そういうのツイッターのプロフィールに、、、


って


僕の子供たちはどうなのかな?


とにかく


元気でいてくれれば、それでいいのだけれど。




『とげの木』
  
   作 岡部あきら


目のまえにある

大きな木

てっぺんがくもにかくれてみえない

とっても大きな木


そのすぐとなりに

とても小さな木

ぼくよりほんのすこし

せがたかいくらいの


だからぼくは

大きな木はやめて

小さな木にのぼることにしたんだ


だけど

さわってみたら

たくさんのとげがある


じゃあどっちものぼれないの?


大きな木はひとりではたいへんだけれど

いつかともだちがたくさんできたなら

みんなにたすけてもらって

のぼれるかもしれない


小さな木はとげがいたいけれど

いつかハサミを手に入れたら

とげをぜんぶきって

のぼれるかもしれない


せみはなつに

ゆきはふゆに

きみがとまっていても

グルグル

グルグル


いつもたいようはてらしている


きみが

おきていても

ねていても



※新年最初の投稿は1/4の予定です。

2018年12月24日月曜日

ゆで卵は2つで。後編


少し時間が経ってしまいましたが後編です。




前編まだの方は↓
ゆで卵は2つで。前編






僕の目指す駅は有馬温泉のすぐ近く






まずは谷上へ向かう。


神戸出身の方にお話ししても、どこそれ?と言われるような

知らない人は知らない土地へ。





ガタゴト

ガタゴト


ほどなくして谷上に到着、神戸電鉄に乗り換え。









到着





花山駅


辛うじて花山が分かった人からは

「しかしなぜ花山へ?!」


と言われるような田舎でしたが、僕はなんだかとても好きな場所でした





駅前から高台の団地へ向かう「2本の筒」はエスカレーターだろうか?

写真では分かりにくいが結構な長さがあるので

階段だと、きっとあまり家に帰りたくなくなる

と、思う。


まさかプールのスライダーではあるまい


降りた先は幹線道路なので、お腹をすりむきます。


とか

考えながら徒歩で目的地に到着


バタバタして一切写真撮ってないけれど、無事にミッションクリア。


新しい出会いと新しい景色


僕が花山って良いところですね

と言うと

「え?何もないですよ、田舎ですよ」



その人は言った。


田舎だろうと都会だろうと、自分にしっくり来る「空気」というものがある


僕はそう思う。


とても清々しい気持ちで次の目的地へ


心斎橋のレッスンの際に僕が立ち寄る喫茶店「ダンケ」の

マスターが神戸在住なのだが

「花山行くなら有馬温泉にオススメのお店ありますよ」




ランチスポットを教えてくれた。


そんなわけで

花山駅から谷上へ戻り、乗り換えて有馬口へ

そこでさらに乗り換えて辿り着いた


実に久々の有馬温泉である




おお、、、


硫黄の香りに包まれるのは家族連れかカップルか中国人で


おっさん一人は僕くらいなもんでした。





路地がたまりませぬ





はぁーたまりませぬ、、、


が、、、


あってるのかこの道、、、、



とか不安になりかけた頃



何処からともなく声が、、、



「オッス!!!」



「こっちやで!!!」







こわ、、、


飛び出しオヤジ


つまりそれは



「ただの迷惑なオトナ」




ほどなくしてお店の看板を発見





絶品ハンバーガーのお店、FLOWERS。


しかし


道中の電車でちょっと気分が悪くなり


お店に着くなり吐きそう、、、と危険な状態で


ハ、、、ハンバーガーと、、、(おいおい、、、やめとけ、、、)


オ、、、オニオンリング(なぜ注文したー!!!)


肉汁たっぷりの海外とかで食べれる、ちゃんとしたハンバーガー


「お待ちどうさまー」


と運ばれてくるなり


気持ち悪さもピークに、、、


寒い日だったけれど外のテラス席に移動させてもらって

様子を見るもなかなか復活せず、、、


残した分をテイクアウトにしてもらって帰ってきました


あー、、、

アツアツを食べたかったなー


残念だったけど、まあとにかくこちらもミッションクリア。


帰りの電車も心配だったけれどなんとか最寄駅まで帰ってこれました


なんと

有馬温泉から2時間かからなかった


前に行った時は車だったけれど、電車でも近く感じました



さて


わざわざ花山まで行ってたのには、当然理由があったわけですが


新しい相棒が本日届きました


まさしくクリスマスプレゼント。



今年はあまり大きな動きのなかった僕ですが



来年はちょっと走り回ろうと思います。









真っ黒なので


「黒崎」という名前にしました。


おい!

黒崎!

しっかり頼むぜ!

黒崎!



(笑)





そしてそして

こちらは生徒さんからのプレゼント。

中身の赤いウクレレとツリーは自分で紙を切って作ってあり

開けてみるとメッセージまで。


こういうちょっとした一手間って嬉しい


チョッピリ太っているウクレレから人の温度を感じます。


今回


初めて行く土地で、少しだけいつもと違う時間を体験してきました


それは自分に目的があったからだけれど


実は僕にとって最も印象に残っていることは、今日届いた物ではなく


観てきた景色と吸い込んだ空気と

肌で感じた人の温度です。



やっぱり旅っていいもんです。


そして


その土地で何を食べるか


何を観るか


よりも


やっぱり僕は人が好きだなって思いました。


まだまだ色んな人に会ってみたい


そして

生活や暮らしの中に静かに流れるストーリーを読んでみたいんです


「あのね、、、」


「実はね、、、」


って

その人が大切に持っている小さな文庫本のような物語を。





※今年最後の投稿を12/30にします。

2018年12月23日日曜日

「それは、完璧でなくてはならない」-臨時更新-





少し時間が経ってしまいましたが、先週のクリスマスライブは

結果的に超満員、おかげさまで無事に終了いたしました。


お忙しい中、会場へお越し下さった皆さま

当日素晴らしい演奏で支えてくださったミュージシャンの皆さん

ボンズロザリーのスタッフ

そして

会場に来れなくても、いつも遠い場所から応援して下さる方々


本当に本当に、有難うございました。


今年最初で最後のライブ演奏は、僕にとって砂漠に現れたオアシスのように

渇きを潤してくれました。

そして、ワクワクが止まらない、実に有意義な時間となりました。


それでもやはり

思うところは色々あって、今後の活動についても

改めてよく考えるキッカケとなったのも事実。


そんな折

ふとFacebookを覗くと、とある大先輩のミュージシャンの方の投稿が目に入る


そしてその言葉が


刺さる



「今日も私はピアノを弾きます」


「あと何回演奏できるのか?と思いながら」



そう


生きている間に出会える人

行ける場所

観る景色


無限に広がっているように感じるこの世界も

限られた時間の中では、実はとても小さな世界なのかもしれない。


宇宙レベルで考えたら、僕たちなんか「ありんこ」より小さくて

未だ、家の庭すら全てを知らない程度。


実は、とても限られた世界しか知らない。


だからこそ


出会う人、行く場所、一曲の演奏、1回のライブを「見定める」

というようなことではなく

1つ1つを尊いものとして大切に大切にしていきたいと思います。



話は再び遡って


12月18日


クリスマスライブの当日


入り時間の12:00に会場に着くと志保さんが途方にくれていた


大きな大きな手提げ袋の中は、何やらダンボールが入っていた。


それ、どうしたの?


と聞くと


「さっき、知らないおじさんから渡された、、、」


えーーーー?!



もう一度

袋に入った、みかん箱くらいのダンボールを覗き込む


どう見ても、どう考えても怪しい、、、


気持ち悪い、、、


知らない人から渡されたの?


「いやー、、、一回会ったような、、、くらいの程度」


どうして入り時間知ってるの?


「わからない、、、気持ち悪い、、、」


(ならどうして受け取った、、、)


「捨てて帰ります、、、」


そ、それまでに爆発とか、、、しないかな、、、


「え!」


もしくは、、、


その、、、


動物系の、、、


その、、、


匂いは、、、、?


「しないね、、、」


「まあとりあえず持って入りますよ、、、」


(えーーー?!持って入るの?!なぜ?!)



ただでさえ狭い、畳二畳くらいの控え室の真ん中に鎮座した


謎のキモい箱


僕はリハ後もライブの最中も気になって気になって仕方なかったし

ドラムのちひろちゃんも事の顛末を話すると


「えー?!キモー!!ヤバイヤバイ!!」


「動物系はやめてー!!」



この狭い、物置のような部屋でこれがもし爆発したら、、、


しかし


爆発も異臭騒ぎもないままライブ終了。


お客さんも帰って静まり返った店内

軽く打ち上げた後、メンバーも帰りはじめて残ったメンバーは

ピアノ、ベースの黒石夫妻とドラムのちひろちゃん

そして志保さんと僕だけになった。


僕は自分の楽器やら荷物を片付けていた


すると


志保さんが来て


「あの箱、、、、」


「今から、、、開ける!!」


ええ?!


ちょっとちょっと、、、、


捨てるんじゃなかったの、、、


「ちょっと、、、開けて!!」


えっ?! 僕が?!


開けた途端に、、、その、、、何か、、、怖い液体と異臭と、、、


生き物の一部とか、、、


ちひろちゃんとか、謎に耳とか手で塞いでる状況で開封を始めました。


すると


まず箱に紙が貼ってあり、それを剥がしてみた






え?


マスター?


どゆこと??


クルーズのマスターが来てたって事?


??


開封してみます、、、










このクリスマスライブが決まってからというもの


志保さんとマスターは怒涛のごとくメールのやり取りをしたそうです。


中身は、僕が欲しがっていたコートとブーツが入っていました。


早速履いてみて





サイズがピッタリな事に一同驚愕


コートを着て帰りのエレベーターで写真撮ってマスターに送った





それから帰りのタクシー、家に着いてから

風呂を挟んで寝るまでマスターとメッセージのやり取り。


「気付かなかったでしょう?」


いや、、、何か仕掛けてくると思ったんだ、、、


そしてそれに志保さんが絡んでるような気もしてた、、、

けれど

僕の予想では、ひょっこりライブに来ると思ってたんだよ


「それも考えた」


「でもダサいでしょ」


そうだね、、、


ヤられたよ、、、


これが最高のカタチだよ。


マスター、、、


「何?」


サプライズの美学


「うん」


『サプライズは完璧でなくてはならない』


「そう、完璧じゃないとね」



その後、終わらないメッセージのやり取りに最終的には


もう寝ろ!クソジジイ!


「はいはい!もう寝る!」


という安定の幕引きを迎えたわけです。









そうそう


マスターには言ってなかったけれど


実は、ライブが終わったら自分で上着と靴を買おうと思ってたところだった


ドンピシャ


そこまで完璧なサプライズだった。


本当に悔しいくらいセンスの塊だと思う


けど


サプライズの美学その2


『それは仕掛ける方が楽しいものである』


次は、僕の番。


※明日もブログ更新します!



2018年12月17日月曜日

こなイカ。



先週の続き「ゆで卵は2つで。後編」は来週更新します。



最近


めっきり寒くなってなにがツライって


駅のホームです。


ここんとこ、乗るたびに遅延してるような気がするJR。


先日も事故で大幅な遅れ、、、


それでこんな感じの京都駅





待つこと30分以上


待っている間にもどんどん増えていく


ひと、人、ヒト






今、甘酒とか売ったら売れるかしら?


とか考えながら待望の電車に乗るも


すし詰め状態。



こんな時は本当にウンザリするのだけれど


基本的に電車は好きです。



例えば、いろんな人の話が耳に入ってくるから


さっきの満員電車では、お隣さんは50代半ばのおばさん二人組。


疲れきった様子の一人が立ったまま寝そうになるのを

もうひとりのおばさんが話しかけて何とか持ち堪えている


山科-大津間のトンネルを抜けて

高台から大津の夜景が見え、そろそろ駅が近づいてくるという頃


「さあ、明日も頑張って働かな」

「ほんまやな」

「あっくんのコンサート一回分」

「うんうん」

「来月は東京も行かなあかんし」

「そやなー」

「東京は泊まりやからグッズは我慢しようかな」

「節約せなあかんねー」





熱心なジャニーズのおっかけだろうか?


それが誰であろうと、こうやって身を削ってまで足を運んでもらえる

アーティストはそれだけの魅力があると思うし

実際こうやって魅了しているのを目の当たりにすると

本当に凄いことだと思う。


きっと熱心なファンにとっては生活の一部というか

もはや生活の基盤になっているのかもしれない


全く身動きの取れない電車の中で

若干「く」の字型に折れ曲がった姿勢で考えていた。



そうそう


電車といえば、乗り継ぎも結構好きです。


途中で全く予定のなかったお店とかに寄ったりする






おお、、、






「いらっしゃませ♪」


あの、、、


普通のタルト、宇治抹茶のやつを2個ずつください


「お客さま♪6個セットでお得ですよ♪」


えっ、、、


あ、、、


(前に経験した場面のような、、、)


(あなた大阪でプリン売ってなかった?)


「54円もお得です♪」


(たったの54円?!?!)


あ、、、


じゃあ、、、


ください、、、



「1584円です♪」


(たっか!!!)


(タルトってこんなに高いの?!)






またしても泣きながら乗っていますが


電車は好きです。






マナーは守ってね





つめたら座りやすいじゃなイカ


いよいよ

火曜日は京都でクリスマスライブじゃなイカ


昼も夜もお席まだまだ余ってるじゃなイカ


特に夜!


イカ釣り漁船も真っ青です


(どういう意味?)


平日であったり、忘年会と重なったり、そもそも師走でみんな忙しい


だけど、当日お仕事が奇跡的に早く終わったりしたら、、、


ふらっと来なイカ?


楽しそうじゃなイカ!


いや


楽しいよっちゃんイカ!


あ!


弦を張り替えながらちょっとライブ告知のつもりが


結局長く書いてしまったじゃなイカ!






もう!イカり肩!


(言いたかっただけ)


みなさま、あたらめまして


お待ちしております!


イカ!詳細です!


岡部あきらスペシャルクリスマスライブ2018

メンバー
岡部あきら Gt,Uk
田中志保 Vo
黒石純子 Pf
黒石 昇 Ba
冨永ちひろ Ds
横山貴生 Sax
Tommy Tb

12/18(火)
昼の部15:00開場 15:30開演
夜の部18:30開場 19:30開演
※いずれも1時間ほどのステージなので遠方からのお客さまも
翌日お仕事のお客さまも是非!!

料金¥3,000(別途2オーダー要)

会場:ボンズロザリー
 〒605-0077 京都府京都市東山区 廿一軒町236 鴨東ビル3F
※祇園四条、南座北向。ロシア料理「キエフ」のビルです
TEL 077-285-2859





2018年12月11日火曜日

ゆで卵は2つで。前編


とある土曜日


大阪でのレッスンの後


見知らぬ人たちと見知らぬ電車に揺られ


家とは逆方向へ。






特急は読めない漢字の駅をどんどん飛ばしてゆく


そして


降り立った見たことのない景色を目の当たりにすると


静まりかえった夜遅い時間のせいか


何より耐えられないのは孤独ではないだろうか



と思う。


都会だからこそ


この、昼と夜での「ヒトの温度差」をより一層強く感じるのだろう。



この地は震災でたくさんの命が失われた


まだ炎もあがり煙燻る地震直後にボランティアで入った知人は言った


人間があんな風になってしまうのか


それを聞いて僕は


ヘビ花火の燃えカスを思い出した



帰る家がある


あなたを待っている人がいる

あなたが待っている人がいる


ほんのささやかな繋がりが前に進む力をくれる


どこにだって悲しみは見え隠れするもの


サンドイッチみたいに





目が覚めたら神戸だった


そうだった




ちょっと驚いた



大きな駅前のターミナルに大型バスが4

信号を待って四国へ帰って行った。


駅前の駐輪場は車のコインパーキングの様にゲート式で、

「空」「満」の電光サインがあった。


あんなの滋賀では見たことない





ふと


朝ご飯がまだだったのを思い出して目の前に現れた喫茶店に入った


朝一番の喫茶店には、おばあさんの1人客が多かった


でも


それがオシャレだなって思う


先にカウンターで注文と支払いを済ませると

どんな人が来るのか見たくて、ちょっと寒いけれど

入り口に近い席に座った。



この席からは店に入ってくる人を観察できて

みんなの注文まで聞き取れた。


レジの女性は、あるおばあさんが近づくと笑顔になった

きっと常連なんだろう。



モーニングを頼んだおばあさんはさりげなく付け加える


ゆで卵は2つでね。


スポーツ新聞を2つ取って

僕の隣の席に座ったおばあさん



神戸


なんだか良い街だなって思う


びわ湖とどっちが良いかな?


そんな事をぼんやり考えていたら


5人連れの五十代くらいのおばさん達がゾロゾロと入ってきた

全員グレーの全く同じダウンを着てガヤガヤと何やら話している


封筒をのぞき込んで、千円札を何枚か引っ張り出した1人が

ここのは会費の残りから出そうと言っているのが聞こえる


何かの集まりの帰りなのかな


何の集まりだろう?


早朝ボーリング

とかかな?


勝手に「早朝ボーリング婦人会」と決めつけた。





1番入り口に近い席には、僕が入ってきた時から座っているおじさん

ずっと独り言で何やらグチグチ怒っている。


グチグチ、グチグチ、、、


僕が食べ終えた頃にひとりのおばさんが入って来て、そのおじさんの席に座った

するとおじさんは怒り爆発

もー何しとったんやー

そっちに合わせて時間ずらしてんのにー


ごめん、ごめん、

と頭を下げるおばさん


6時に目覚ましかけたんやけどなー

切ってしもたんやー


もー!なんで切ったんやー目覚ましー!


このまま気まずいのかなって思ってたけど

ひと通り怒ったら、すぐにおじさんが優しい声になり


ほんで、何頼むの?



親が子供を叱った後のような180度切り返しのごとく穏やかになった

その後は仲良く話している。


よく分からないけれど


おじさんの優しさと言うか、おばさんへの想いが滲み出て

こちらまでふんわり包まれて、不思議と僕もあたたかくなった


ところで


あの人たちはどんな関係なんだろうか


親子?

にしては歳が近いかな


夫婦?恋人?

という感じでもなかったな


兄弟?


そうだ


きっと兄弟なんだ



勝手に人を兄弟にしたところで


外を見たら陽射しが強く、そして明るくなり

白と緑の市バスに反射してキラキラしている。


そして


また店内に目を戻すとレジに並んでいたのは

耳が隠れる航空帽に飛行機乗りの服のようなものを着た

背の低いおじいさん。


それはさながら、特攻隊のコスプレだった


そして


とにかく背が低い


もう何かの妖精と言っていいくらい


村上春樹の小説なら井戸の中にいそうなおじさんだった。


誰も気にしてないから僕にしか見えてないのか?

見るからにものすごい度数の眼鏡をかけていて注文し終わったら


各テーブルの椅子をキレイに整え始めた

キビキビ、キビキビ

そんなおじさんの姿を追っていたら

いつのまにか隣のゆで卵のおばさんはいなくなっていた



さようなら


僕もそろそろ行くよ。


クジャクみたいなマフラーをしたおばさんとすれ違いながら店を出て

少し歩いて地下鉄に乗ろうと思ったら、それは海岸線だった


そうか


路線がいくつかあるんだね


知らない街というのは本当に楽しい


そしてしばらく歩くと僕が乗る路線の入り口にたどり着いた


それは、西神・山手線といった。



(続く)


2018年12月4日火曜日

時とともに。



先日



JR大阪駅から地下鉄に乗り換えるべく歩いていると





懐かしいお菓子たち





3月12日は駄菓子の日、らしいです。


なぜだろう?


調べてみると、、、


なぜ3月12日なのかというと「お菓子の神様、菓祖として知られる田道間守公を祀る和歌山県海南市の橘本神社の前山和範宮司から、田道間守公の命日とされる日がよいのでは」と提唱されたことから。そして「駄菓子の日」ではなく「だがしの日」なのはこどもたちにもわかりやすくとの大人の配慮である   -記念日文化研究所のサイトより引用-



だがしの日



だがしかーし!!!


だ、、、


だが、、、



だがしかーーーしっ!!!



はい。



言いたかっただけ




だがしかーし!!



、、、



さて




レッスンの合間にコンビニに寄ったら、ウルフルズのコンサートの案内が





70年代な感じ(笑)


何とも言えない哀愁が漂う写真。


戻ってこない時間と変わり続ける「一歩先」を見つめる「今」


まばたきしている間に目の前の風景はウネウネと形を変えてゆく


そんな中で僕も変わりました。





プロテイン(笑)



いや


プロテインは前から飲んでいたけれど、ブランドを変えたのです。


イギリスのマイプロテインからアメリカのオプティマムニュートリションへ


イギリスからの輸入なので注文してから2週間くらいかかっていたけれど


今回は、iHerb経由でアメリカから輸入したら10日弱で届きました。


早いぞ!iHerb!



いやー、しかしデカイです。




車よりデカイ。





帽子もこの通り。






地球よりデカイ。





大きいでしょう?


マイプロテインのやつがまだ残っているので

まだ開けないけれど味も楽しみ。


このデカさで不味かったら大変、、、


さてさて


クリスマスライブに向けて日々準備をしております


アレンジをしたり、新たしい曲を書いたり。



どうぞお楽しみに!






譜面の海にクラブハリエの箱舟(笑)


束の間の休息


甘いもの大好き。美味しゅうございました。