2018年5月1日火曜日

星。



「あー、、、なるほど」


「あなたは強いパワーを持つ星のもとに生まれてきた」


「だからね」


「同じ場所にいると力をもて余す」



「自爆するよ」



「だからね、旅に出て」



少し前に占いをする友人に言われた言葉。



そんなこと言われても今年は引きこもって

黙々と作品作りをしようと思っているのに。



確かに旅に出る度に自分が潤っていく気がするし


生きいてる


と実感できたのは確か。


でもそんなのみんな同じでしょう?


誰だって諸々の都合がつけば旅に出たいに決まっている


そう思って友人の話を聞き流していた。


今年は動かないぞ、そして今年は本厄だし尚更だ


そして訪れた今年唯一の大型連休。


ちゃんと数えたら、ゴールデンウィークの前後含み


なんと14日間。


昨年のうちに年間のレッスンのスケジュールを決めないといけない会場があり

まあ、どこへ行くというわけではないけれど

もしツアーやらで旅に出るならここしかないなと

一応押さえていた連休。


四月に入って近づいてきた連休

日毎スケジュールの確認の際にカレンダーの「ツアー候補」と書かれた

14日間の帯を見ても全く気にならなかったし

特に何処かへ行く気もしなかった。


だがしかし


「えー、そんなの勿体無いよ、どっか行かないと」

「なかなかそんな休み取れないよ」




「連休引きこもり宣言」をすると返される。


そして


同級生の女の子がやってる美容院でも


「えー!パリに行ったら?」


「〇〇の食器とね、チョコレートとね、それからね、、、」



それ


自分が行きたいだけでしょう?



その美容院は名前から店内まで


完全にフランス。


だけどパリに行ったことがないらしい(笑)


「そんな休み、私は当分取れないわ」

「子供も受験だし」

「数年は無理だな」


そんな話を聞きながら


ふと


宮城県の塩釜で言われた言葉を思い出した。


細くて頼りない木の電信柱を見上げると

ここまで津波が到達したという立て札が点在する


その店の周りは更地だらけだった


トタン屋根、海沿いの漁師小屋を思わせるような店も多かった。


ライブさせてもらった呑み屋の大将は言う


「自分は自営だから旅になんて出れない」


「一生出れない」


「羨ましい」


「だから、だからここで待ってるから」


「絶対戻っておいでや」


と泣きながら言ってくれた。



ふと我に返って目の前の大きな鏡に目をやると


カラー剤で髪の毛がペッタンコの僕と

フランスがいかに素晴らしいかを語り続ける美容師


まだ続いていたのか、、、



そうこうしているうちに連休に突入。


引きこもるつもりだったけれど


なんだかソワソワする


でも、、、


でも、、、



と考えているうちに四日経った。


こうやって考えている時間が勿体無い


旅に出るならでる。


籠るなら籠る。


あー


あー


と悩み続け


机に置いたパスポートと航空券の情報(フランスではないが)を

ネットでチラチラ見て



日曜日の朝



まだ悩み続けているとメールが届いた。


大阪のレッスン会場からで、夏の合同発表会の曲目が決まったとのこと。


毎年恒例のこの大規模な発表会、曲目が決まったら出演する生徒さんたちの

譜面を作成しないといけないのだ。


グループで出演する生徒さんたちはパート分けをしないといけないので


その作業はそれなりの時間を要する。


そして6月にある僕の生徒さんたちだけの発表会の準備も。


このタイミングでのこのメール


こりゃ家にいろってことですな、、、


と、観念して結局引きこもっています。



そんな

壮絶に悩ましい日々を過ごしたのですが(個人的には)


しっかり見えてきたこともあるんです。


ぼんやりしていた自分の方向性に背骨が入ったというか。



気がついたらあっという間に時間は過ぎている


そんなつもりではなかったけれど


あれ?


肝心なところ、決めていない


そんな放ったらかしにしていた事に気づき


これでは


旅に出たところで


それなりの動画を撮り、持ち帰ったところで


山にキャンプに行ったところで


部屋で演奏動画を撮ったところで



それだけでは本来やりたかった事ではないじゃないか。



と言いつつ


まあでも旅に出ても何とかなったよね





チラチラと航空券チェック(笑)


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