2017年4月11日火曜日

萬代橋ブルース〜後編〜



「男の旅は綿密な計画から始まる」


とか言いながら


結局

泊まる宿さえ決めないまま出発してしまったおっさんふたり旅


北陸道を新潟へ向けて北上


助手席ではマスターが此の期に及んでiPhoneで行き先を調べているようだ


それでも僕にとっては少し懐かしい感覚でもあり。


3年前に全国へひとり旅した時も、海外ですら、昨年のニューヨークでも泊まるホテルを決めずに行き当たりばったりで当日になって探したんだった。


何とかなるものです


この日は平日ということもあり、どこかには泊まれるだろうと高速を走り続け


万代島の高層ホテルにチェックインしたのが22:00。


この埋め立てられた離れ小島

駅前でもなければ繁華街でもなく、妙に真新しい片側二車線の舗装道路には行き交う車もない


ホテルの周りはとっくに静まり返っていた。


そう言えば晩ご飯食べてないね


とかエレベーターで話しながら




27階の部屋へ荷物を降ろしたあと、3階のBARへ降りてみたらもう閉まりかけている


同じフロアの、これまた閉まりかけの売店で乾き物など、ちょっとしたおつまみを買いこんで部屋に戻り


冷蔵庫にあったウイスキーで乾杯





翌朝





27階からの眺望





気持ちの良い朝




マスターはまだがぁがぁ寝てるので


ひとり早朝ランニングへ





外へ出てみると早朝の澄んだ空気


というより


冷気


風もやや強く


寒い





それでも散策しながら3キロほど走った







萬代橋



橋を渡って街中へ



振り返ると雲に隠れたお日さまが






部屋に戻ったらテレビがついていて


いつの間にか起きていたマスターはベッドにちょこんと座ってテレビを眺めていた。


よく考えたら早朝ランニングに行くことなんて伝えてなかったし

途中でiPhoneの充電も切れていたけど

僕がいない事なんで全く気にならなかったようで


僕の顔を見るなり


「あら、シャワーしてるかと思ったよ」


だって。


そんな


初めてにして、お互い全く気を使う事のないおっさんふたり旅。


僕は年下なので


もっと気を使え


とか何度か注意されたけれど


全く気を使う気もなければ


なんなら後輩くらいに思っていたのです


さてと


まだ一拍しただけなのに随分長くなったので


後編としたけれど


もう少し続けて書こうかな。


次回はホテルをチェックアウトして新潟の古い商店が軒を連ねる古町の老舗喫茶店でモーニング




はい、マスター、写真を撮ってあげるよ


ポーズとってよ


「なんだこれ」

「写ってないじゃないか」


と怒る後輩


はっはっは。


それはまた次のお話。



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