2018年12月23日日曜日

「それは、完璧でなくてはならない」-臨時更新-





少し時間が経ってしまいましたが、先週のクリスマスライブは

結果的に超満員、おかげさまで無事に終了いたしました。


お忙しい中、会場へお越し下さった皆さま

当日素晴らしい演奏で支えてくださったミュージシャンの皆さん

ボンズロザリーのスタッフ

そして

会場に来れなくても、いつも遠い場所から応援して下さる方々


本当に本当に、有難うございました。


今年最初で最後のライブ演奏は、僕にとって砂漠に現れたオアシスのように

渇きを潤してくれました。

そして、ワクワクが止まらない、実に有意義な時間となりました。


それでもやはり

思うところは色々あって、今後の活動についても

改めてよく考えるキッカケとなったのも事実。


そんな折

ふとFacebookを覗くと、とある大先輩のミュージシャンの方の投稿が目に入る


そしてその言葉が


刺さる



「今日も私はピアノを弾きます」


「あと何回演奏できるのか?と思いながら」



そう


生きている間に出会える人

行ける場所

観る景色


無限に広がっているように感じるこの世界も

限られた時間の中では、実はとても小さな世界なのかもしれない。


宇宙レベルで考えたら、僕たちなんか「ありんこ」より小さくて

未だ、家の庭すら全てを知らない程度。


実は、とても限られた世界しか知らない。


だからこそ


出会う人、行く場所、一曲の演奏、1回のライブを「見定める」

というようなことではなく

1つ1つを尊いものとして大切に大切にしていきたいと思います。



話は再び遡って


12月18日


クリスマスライブの当日


入り時間の12:00に会場に着くと志保さんが途方にくれていた


大きな大きな手提げ袋の中は、何やらダンボールが入っていた。


それ、どうしたの?


と聞くと


「さっき、知らないおじさんから渡された、、、」


えーーーー?!



もう一度

袋に入った、みかん箱くらいのダンボールを覗き込む


どう見ても、どう考えても怪しい、、、


気持ち悪い、、、


知らない人から渡されたの?


「いやー、、、一回会ったような、、、くらいの程度」


どうして入り時間知ってるの?


「わからない、、、気持ち悪い、、、」


(ならどうして受け取った、、、)


「捨てて帰ります、、、」


そ、それまでに爆発とか、、、しないかな、、、


「え!」


もしくは、、、


その、、、


動物系の、、、


その、、、


匂いは、、、、?


「しないね、、、」


「まあとりあえず持って入りますよ、、、」


(えーーー?!持って入るの?!なぜ?!)



ただでさえ狭い、畳二畳くらいの控え室の真ん中に鎮座した


謎のキモい箱


僕はリハ後もライブの最中も気になって気になって仕方なかったし

ドラムのちひろちゃんも事の顛末を話すると


「えー?!キモー!!ヤバイヤバイ!!」


「動物系はやめてー!!」



この狭い、物置のような部屋でこれがもし爆発したら、、、


しかし


爆発も異臭騒ぎもないままライブ終了。


お客さんも帰って静まり返った店内

軽く打ち上げた後、メンバーも帰りはじめて残ったメンバーは

ピアノ、ベースの黒石夫妻とドラムのちひろちゃん

そして志保さんと僕だけになった。


僕は自分の楽器やら荷物を片付けていた


すると


志保さんが来て


「あの箱、、、、」


「今から、、、開ける!!」


ええ?!


ちょっとちょっと、、、、


捨てるんじゃなかったの、、、


「ちょっと、、、開けて!!」


えっ?! 僕が?!


開けた途端に、、、その、、、何か、、、怖い液体と異臭と、、、


生き物の一部とか、、、


ちひろちゃんとか、謎に耳とか手で塞いでる状況で開封を始めました。


すると


まず箱に紙が貼ってあり、それを剥がしてみた






え?


マスター?


どゆこと??


クルーズのマスターが来てたって事?


??


開封してみます、、、










このクリスマスライブが決まってからというもの


志保さんとマスターは怒涛のごとくメールのやり取りをしたそうです。


中身は、僕が欲しがっていたコートとブーツが入っていました。


早速履いてみて





サイズがピッタリな事に一同驚愕


コートを着て帰りのエレベーターで写真撮ってマスターに送った





それから帰りのタクシー、家に着いてから

風呂を挟んで寝るまでマスターとメッセージのやり取り。


「気付かなかったでしょう?」


いや、、、何か仕掛けてくると思ったんだ、、、


そしてそれに志保さんが絡んでるような気もしてた、、、

けれど

僕の予想では、ひょっこりライブに来ると思ってたんだよ


「それも考えた」


「でもダサいでしょ」


そうだね、、、


ヤられたよ、、、


これが最高のカタチだよ。


マスター、、、


「何?」


サプライズの美学


「うん」


『サプライズは完璧でなくてはならない』


「そう、完璧じゃないとね」



その後、終わらないメッセージのやり取りに最終的には


もう寝ろ!クソジジイ!


「はいはい!もう寝る!」


という安定の幕引きを迎えたわけです。









そうそう


マスターには言ってなかったけれど


実は、ライブが終わったら自分で上着と靴を買おうと思ってたところだった


ドンピシャ


そこまで完璧なサプライズだった。


本当に悔しいくらいセンスの塊だと思う


けど


サプライズの美学その2


『それは仕掛ける方が楽しいものである』


次は、僕の番。


※明日もブログ更新します!



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