2018年3月20日火曜日

赤い靴。


先週


家の前は通学路なもので、スーツ姿のお父さんとお母さんをよく見かけました。

卒業式のシーズンなんですね


お母さんは自転車に乗って


お父さんは走ってついて行く


世の中の縮図であります。



そんな折


僕もいくつかのレッスン会場を卒業させていただきました



長いところはもう15年以上かな


最初にいた生徒さんはもういなくって


ごっそり入れ替わってしまったけれど


この部屋でいったい何人の方とお会いしたのだろう




思い返せば、朝から晩まで休みなしの時期もあったな

とか

みんなで一緒に夜桜を観に行ったな

とか


思い返すと感慨深いものがあり


ふと


窓越しに空を見上げると


一筋のひこうき雲がまっすぐこちらへ向かって伸びてきます





そして


記念に写真なぞ撮りたくなります




空っぽの教室


だけど


僕の大切な時間がそこには漂っている気がして

手ですくったら戻ってくるのではないか

そんな思いに駆られながら


「本当にお世話になりました」





ひとりごと。


そして月曜日の今日も卒業





こちらは8年くらいかな


レッスンの後はいつもの場所で遅い昼ご飯を食べました。


春休みなのか、いつものホールスタッフの人じゃなくって

見たことない学生さんがせっせと料理をはこんでいたけれど

あのおばさんどうしたのかな


僕の小さな世界も移ろい変わっていき


いよいよこれから


崖っぷちのサバイバルが始まります



「先生、やめちゃうのー?」


なんて寂しがってくれたあの子たち



決断や選択


それが正しかったかどうか

迷う時もあるけれど

それを正しくするのは自分次第だし


正しかったと思える道を自ら作って歩むだけだ。


そう思います。





手作りのカエルとウクレレにはちょっと堪えたこれど


その分


大きく背中を押してもらえました


あれ


ちょっとちょっと

忘れ物ですよ


サンダルだかハイヒールだか知らないけれど


こんな人差し指の乗りそうなものじゃなくって


大きくなったら素敵な女性になるんだから


いつか


また会うときがあればね


カッコよく赤い靴履いてみせてよ。






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