2018年7月3日火曜日
眠りの森から。
移動に公共交通機関を利用するようになり一年以上経ちました。
それまでは車移動がほとんどだったけれど
旧車のミニ一台にしてからというもの
特に夏場はクーラーがないもので
「命がけ」
キャブ車なので頼んでもいないのにエンジンの熱がダイレクトに車内へ
「命がけ」
でも電車やバス、タクシーはとても快適で
寝てても目的地へ連れて行ってくれる。
結局は移動時間も短かったりするし楽ちん
当初、荷物の多さがネックだったけれど
それはそれで極力荷物を減らし、楽器も各教室で借りたり
備品が無い場合は自分の楽器を据え置きにしたりして何とかなるものです。
しかし
空き時間が出来ると困ります。
元気な時は散策したり買い物したり行くところは色々あるのだけれど
寝不足でちょっと仮眠したい時
これがちょっとした悩みなのです、、、
車の時はシート倒して寝られたなぁ、、、
あ
今の車で寝たら、、、
ミイラか
人間以外の何かになると思います、、、
スルメとか
そんなわけで
仮眠のできる憩いの場所を探して彷徨うのですが
まあ
ネットカフェとか
カラオケボックスとか
そういうのが思い当たるけど
何となく
お金は使いたくないなー
となると
意外と無いもんですよ
特に、電車で移動すると街中が多いので
そうそう人気のない公園の、どうぞごゆっくり気の済むまでお眠りください
というような気の利いたベンチはないのです。
それでこの間も近江八幡で眠たくて仕方なくなってしまい
彷徨いました、、、
トボトボ
トボトボ
水をもとめて虚ろな目で砂漠を歩いているかのように
トボトボ
トボトボ
すると
お
おお?
赤ちゃんはいーなー、、、
入ったら通報されるなー、、、
赤ちゃんの人形持ってたら大丈夫かなー、、、
人形買おうかなー、、、
目がパチクリしてるやつ、、、
いやいや
だめだ、、、
そしてまた
トボトボ
トボトボ
お
おお?
こ、これは、、、
良い
実に良い
しかし
15分、、、
中途半端だ、、、
また彷徨って
結局ショッピングセンターにある休憩スペースに辿り着き
そこには四人掛けのテーブルが五つあり
一つは中学生くらいの男子が一人、ノートを開いて勉強している
一つは高校生くらいの女子がイヤホンで何やら聴きながら勉強している
一つはおじさんがコンビニ袋に入った缶酎ハイを大事そうにすすっている
僕はおじさんの後ろのテーブルに背を向けるように座った
さびれた田舎のショピングセンターなので人もまばらだし
教室で居眠りするみたくテーブルに突っ伏して少し眠ろう、、、
すると隣のテーブルに高校生くらいの学生のカップルが、、、
わーきゃー
わーきゃー
ああ
神様
どうか
どうか
隣のテーブルに落とし穴を作ってあの二人を即座にエジプトまでお送りください
わーきゃー
わーきゃー
ああ
ああ
時間だ、、、
行かなくちゃ、、、
まるで砂漠の夢のようなものを引きずってレッスンへ向かい
それはそれで始まってしまえば元気になり
無事に帰ってきました。
あ
そうそう
先日の地震の後
福岡のおむすびかあちゃんからメールが来ました
「お水を送ろうかと思ったけれど
オリーブオイルを箱で送ります」
箱で?!
そして
「おむすび送ろうか?」
えー!カピカピになる気がします、、、
すると
「おむすび作りに行こうか?」
いやいや、、、僕が会いにいきますから、、、
「いつでもいいけん、ふらーーーっとおいでよ。泊まれるからね」
よくよく考えたらかあちゃんとは2回しか会っていないんだなー
もっと行かなくちゃ、、、
「毎日、CD聴いてるよ。美しかよ、マトカさんの音。」
ああ、、、新しいの作らなくちゃ、、、
枯れかかっている僕にとって温かい気持ちと言葉は何よりかけがえのない
そう
砂漠のオアシスなのです。
ありがとう。
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