2018年7月10日火曜日

傘。



ジムの帰り


いつものコンビニに寄った


駐車場に車を停めると

さて、彼はいるかな?



ついつい期待してしまう


それは店の自動扉が開いた瞬間にわかること。


「いらっしゃませーっ!!!」




いたいた。


いつもと同じテンションで活き活きしている声


買い物をしていると他のスタッフと楽しげに話している声が聞こえる。


「よっしゃー!めっちゃ早く終わったー!」



品出しを終えて言った。


何をするにも

仕事を楽しんでいる


商品をカゴに入れレジに向かうと


やはり走って来た


「お伺いいたしまーす!」


最近は700円以上買うと一回クジが引けるのだが





当たった


「おおー!おめでとうございまーーす!」

そしてとても嬉しそうに

「いま商品と交換されますか?しときましょうか!取ってきまーす!」

まるで自分のことのように嬉しそうだ、、、


そして帰り際

「いつもありがとうまーす!!」





常連になってしまった


でもちょっと嬉しいような。


ところで




少し前に新商品ということで購入した、2種類のポテチ。


「すう〜っ。」の方は


体に悪いくらい


すっぱい


「メラメラ。」の方は


咳き込むくらい


辛い


以上。


さて


先日の木曜日

昼から京都でレッスンだったけれど

雨の影響で電車の遅延が気になったもので、いつもより早めに家を出た。


駅に着くと、定刻通り表示されている


よかった


いつもより乗客の少ない車内は容易に座れたが

曇天の薄暗く静かな空間は、どこか悪い夢の中のようで不気味である。



無事に京都駅に着くと、それはそれで早く着きすぎたので


思い立って地下街に入った


ポルタは少し前にリニューアルされてお店もかなり様変わりした。

それによって

「いつも買っていた巻き寿司が買えなくなった」

と困惑していた生徒さんもいたが、個人的には気になるお店がいくつもあって

いつか時間がある時に寄りたいと思っていたのだ。


それにしても


ささない時の傘というものは本当に面倒くさい存在だと僕は思う。


みんなどう思っているのだろうか


大して重くもないしそんなに大きくもないのだけれど

濡れているし、何をするにも微妙に邪魔である


そして


忘れないように、忘れないように



これまた微妙に気を使う。



ちょうど昼時だったので飲食店は店先に列が出来るほど


どこも軒並み混んでいた。


そんな時


ガラガラの店があると、それはそれで


大丈夫か?


と思ったりして逆に入れない。


そして選んだお店は



スープストック。


混んではいたが、1、2席は空いているようだったので入ってみた




カレーも気になったけれど

初めてなので、やはりまずはスープにしようと

一番人気という「オマール海老のビスク」とフォカッチャ

そしてドリンクのついた一番シンプルなセットを注文


ファーストフード店のように早く用意してくれるので

これは時間がないときには有難いなと思った。


回転も早そうなので、満席でも少し待てば座れそうだ


しかし


席は隣との間隔がかなり狭く、両隣が若いお姉さんだったもので


真ん中におっさんがすんましぇん、、、

しかしここしかないので、、、





心の中で言い訳をしながら肩身の狭い思いで座ったのだが


やはりこういう時も


傘が邪魔


どこに置いたものやら、と考えていると

店員さんが僕の席にスープを運んできてくれたのだが

隣のお姉さんがテーブルに掛けていた傘を

足で引っかけて倒してしまったのだ


ほんと

傘ってやつは。




あの店員さんも思っているはず


きっと。


オマール海老の旨味がギュギュッと濃縮されたスープはたいへん美味しく

その時の僕にはちょうど良い量の昼ごはんになった


満たされて、しばし行き交う人々をボーっと眺めていた。



まったりと「一人の時間」という沼にズブズブと沈んでいくのも好きだけれど

僕みたいに自分に甘い人間というのは、必ずしも一人のほうが思考の整理や

作業が捗ったりするとは限らないようだ

なにせまったりしてしまうので、最終的に思考から何から何まで停止してしまい


もはや「冬眠」になってしまうのだ。


そして

人混みの煩わしさには辟易するけれど、満席のこの店で両隣を若い女性に

挟まれた小さなテーブルで所在無さげにご飯を食べるというのは

想像するよりも悪くなかった。


それよりも


周りの動きが早いので、こちらまで活気づいてくる。


「すうーっ。」と目が覚めていく


けっして酸っぱくはないのだけれど


まるで霧が晴れていくような


そういう感覚があったのです。

0 件のコメント:

コメントを投稿