2018年11月27日火曜日

無心。


先日


母親が古稀を迎えたもので

近くの行楽庵さんにて一席。




初夏のイメージがある鱧は、間をあけて今の時期も美味しいそうです

松茸と鱧の出会い物。




予約の際に祝いの席であると伝えておいたら赤飯を用意してくださいました。





カラスミやフォアグラ、キャビアなど珍味が散りばめられた八寸





どれもこれも丁寧で味わい深い。




北陸金沢の蟹。

ここしかない、と大将が気に入って毎年決まったところから仕入れているらしい

確かに、身が大きいわけでもなく特別な味わいがあるわけではないが

何だろう?

不思議とどんどん箸(手?)がすすみ、特にオカンには量が多いかなと思ったけれど

気がつけば二人ともペロリと完食。





最後は菊茶漬け


いくつか写真を撮れてないお料理もあるけれど

大変満足できました。

この行楽庵さんは初めて行きましたが


「どこで知ってくださったのですか?」


と聞かれたので


ネットで。


「よくそれだけでお越しくださいましたね、、、」


直感です。

何となくですけれど。


自分を信じて良かったです。




そうそう

店の中央に何とも落ち着いた、と言うか

見ているこちらを深く落ち着かせてくれるような

見えない背骨がしっかり一本通っている素晴らしい書があった。


人間の温度と凄み、とでも言うべきか。




新薬師寺貫主の中田聖観氏によるものである。

調べたら2010年に93歳で亡くなられているが

新薬師寺といえば男前な十二神将で有名


僕も奈良に行く際は欠かさずと言っていいほど訪れる大好きな場所


薬師寺よりもこじんまりしているが

薬師寺よりも歴史は古い。


女将さんが言うには


「80歳を過ぎても自らスポーツカーを運転して

ちょくちょくウチまで通ってくださいました」


ほれ、お土産持ってきたよ


「と言って、これをいただきました」

とのこと。


それはそれは、イキなおじいさんだったそうだ。

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